2025年大阪万博のウルグアイ館、来場者150万人を突破 多彩な文化プログラムも展開

文化イベントや展示、プロモーションスペースを通じて、ウルグアイは投資の誘致、高品質な輸出品の促進、そして国家ブランドの強化を目指しています。
Data de publicação: 30/06/2025
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2025年大阪万博におけるウルグアイ館の来場者数が150万人を突破しました。4月の開幕以来、来場者数が800万人を超える中、同館は特に多くの人々を引き付けるスペースとして存在感を示しています。
この成果の背景には、伝統・革新・普遍的価値を融合させ、日本および世界中の来場者とのつながりを生み出すための綿密な戦略があります。
6月17日には、ウルグアイのナショナルデーが正式に祝われ、式典と音楽パフォーマンスが開催されました。ウルグアイの農牧水産大臣アルフレド・フラッティ氏をはじめ、日ウ両国の関係者が参加しました。イベントは、ウーゴ・ファットルーソ氏とキンテート・バリオ・スールによる演奏で締めくくられ、マティアス&ウェリントン・シルバらカンドンベの象徴的アーティストも共演。タンゴ、ミロンガ、アイデンティティとしてのカンドンベの歴史を辿る音楽は、日本の観客に大きな感動を与えました。
また、ウルグアイ政府と民間部門の代表で構成された代表団も、来場者数の増加に大きく貢献しました。彼らの存在は、ウルグアイの制度的イメージを強化するだけでなく、日本の企業、外交関係者、専門家の来訪を促し、交流や連携の機会を創出しました。
同館のプログラムの一環として、ウルグアイのビデオゲーム産業の展示も行われ、7つのゲームスタジオが「Uruguay Video Games」のブランドのもと出展しました。日本市場向けにローカライズされたゲームの体験や、QRコードを通じた即時ダウンロードの仕組みにより、あらゆる年代の来場者を惹きつけ、業界関係者からも注目を集めました。
6月24日には、カルロス・ガルデルの没後90周年を記念するイベントが開催されました。未公開の映像作品の上映や象徴的な写真の展示、タンゴ(ユネスコの無形文化遺産)にちなんだ記念バッジの配布により、一日で2万3600人以上が来場しました。
より親しみやすく普遍的なテーマとしては、ウルグアイのアーティスト、アルフレド・ソデルギット氏による短編アニメ「ロス・カルピンチョス」の上映がありました。17か国語に翻訳されている原作絵本(日本語版も含む)を基にしたこの作品は、共感と共生をテーマに繊細なストーリーを展開し、日本の小学生から特に好評を得ました。イベントでは日本語版の絵本も配布され、日ウ間の文化的架け橋がさらに強化されました。
また、5月20日には、ウルグアイによる人権デーの記念イベントも行われ、軍政(1973〜1985)時代の行方不明者を追悼する映像作品の上映や、マーガレットの花の配布が行われ、記憶と希望の象徴として紹介されました。
これらすべての取り組みは、ウルグアイ XXIを中心に、外務省、農牧水産省、駐日ウルグアイ大使館、そして官民連携の代表団によって主導された戦略の一環です。持続可能な設計を採用した80平方メートルのウルグアイ館では、製品展示、商談スペース、インタラクティブなコンテンツを提供し、革新性・持続可能性・文化的活力に富んだウルグアイの姿を来場者に体感してもらうことを目指しています。
会期はまだ3か月以上残されており、ウルグアイはさらなる来場者数の拡大と、アジアの中心で「信頼される創造的なパートナー」としての存在感を高めることを目指しています。文化・貿易・公共外交が、持続可能で強固な関係を築くための戦略的ツールであることを証明しています。


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